企業はこの2年間、コパイロット、エージェント、生成AIツールに多額の予算を投じてきました。しかし、真の課題はモデルそのものではありませんでした。課題はモデルに与えるデータであり、回答が手元に届いた際に、その根拠や出所を説明できるかどうかにありました。
現在、Snowflakeのお客様からこの点について多くの質問が寄せられています。そこで、Alteryx OneがSnowflake MarketplaceでConnected Appとして利用可能になったことをお知らせします。Snowflakeのお客様は、Alteryx Oneプラットフォームを活用し、Snowflake環境内でAI対応データへのアクセス、分析、キュレーションを行えるようになりました。
提供される機能
このリスティングには、Marketplace向けに一部切り出された単一機能ではなく、Alteryx Oneプラットフォームの全機能が含まれています。以下のすべての機能はガバナンスの効いた同一のSnowflakeデータを使用するため、データの別コピーを管理したり、セキュリティについてIT部門と個別に調整したりする必要はありません。
Snowflakeデータへのアクセスでデータエンジニアリング部門の順番待ちをしたくないアナリストは、ノーコードでデータを統合、クレンジング、ドラッグアンドドロップで分析できる「Alteryx Designer」を利用できます。Intelligence Suiteは、このアプローチを機械学習、コンピュータービジョン、テキストマイニングにも拡張し、高度な分析がデータサイエンスチームのバックログによって滞るのを防ぎます。
Snowflakeデータを扱うチーム向けには、データを移動させずにその場でクエリを実行できる、ブラウザベースの「Alteryx Live Query」が用意されています。「Workspace Execution」ではさらに、Designer Desktopでワークフローを構築するユーザーが、ローカルマシンを介さずにクラウド上でワークフローを実行できます。
また、AI活用に特化した以下の機能も用意されています。
- Auto Insights:機械学習を活用して、可視化を自動的に表示します。
- Ask Alteryx:自然言語で対話できる、プラットフォーム内蔵の生成AIアシスタントです。
- AIツール:大規模言語モデル(LLM)をAlteryxワークフローに直接組み込めます。
- Agent Studio:ゼロから構築することなく、ガバナンスの効いたAlteryx管理下のデータに基づいてチームが独自にAIエージェントを構築できるようにします。
さらに、Alteryx MCPエージェントはCortex CoWorkと連携し、ガバナンスの効いたデータ、インサイト、ワークフローを提供することで、実用的な価値を生むエージェント型AIアプリケーションの構築を支援します。
Snowflake Capacity(年間契約枠)をご利用のお客様は、地域や適用条件によっては、Snowflake Marketplace経由でAlteryx Oneを購入する際に、対象の契約額を充当できる場合があります。詳細については、担当のアカウントチームにお問い合わせください。
AI時代にこれが重要な理由
現在AIツールを導入している企業は、いずれも「このツールが出す成果をどこまで信頼できるのか」という同じ課題に直面しています。Alteryxは、「エージェント型AI」というカテゴリーが確立される前からこの課題に取り組んできました。だからこそ、信頼できるAIに必要な基盤として「VURA(Visible:可視可能性、Understandable:理解可能性、Repeatable:再現可能性、Auditable:監査可能性)」を提唱・構築してきました。
- 可視可能性:AIシステムはブラックボックスであってはなりません。ユーザーは、回答の出所と、その回答がどのように導き出されたかを説明できる必要があります。AlteryxがSnowflakeデータとそれを活用するユーザーやエージェントの間に介在することで、可視可能性は後付けではなく、ワークフロー自体に組み込まれます。
- 理解可能性:出力の背後にあるロジックは、開発したエンジニアだけでなく、その出力を活用するビジネスユーザーにも理解できるものでなければなりません。Alteryxのビジュアルワークフローモデルは、ロジックがプロンプトや特定の担当者しか読めないコードの中に埋もれないよう設計されています。
- 再現可能性:同じデータと同じロジックを使用すれば、誰が実行しても毎回全く同じ結果が得られる必要があります。その一貫性は個人の知識に頼るのではなく、プロセスとして文書化・管理されなければなりません。
- 監査可能性:数値に誤りがあるように見える場合は、ワークフローの責任者、使用されたデータとロジック、さらにその過程で人が判断を加えた箇所を追跡できる必要があります。このような追跡可能な記録がなければ「AIがそう回答したから」という説明では、企業として責任を果たすことはできません。
Snowflakeは、企業のデータとAIワークロードにガバナンスの効いた環境を提供します。Alteryxは、その環境内で実行される処理に対してガバナンスの効いたロジック層を提供します。このロジック層は、成果に責任を持つビジネスチームが管理し、リスクに責任を持つITチームが検証できます。AlteryxがConnected Appとして提供されたことで、お客様が両者の連携を自ら構築する必要はなくなりました。
また、Snowflake CoCoやSnowflake CoWorkを含むSnowflake Cortexをお客様が導入する際、Alteryxが有力な選択肢となる理由もここにあります。これらのエージェントの信頼性は、参照するロジックや文脈の信頼性に左右されます。Alteryxのワークフローは、構築された時点から人による検証、バージョン管理、監査が可能であり、まさにその基盤となるよう設計されています。
新しいCortex機能がリリースされるたびに、お客様が別の信頼性確保の仕組みを構築する必要はありません。また、ビジネスが変化するたびにその仕組みを再構築したり、導入のたびに新たなチェンジマネジメントに対応したりする必要もありません。Alteryxワークフローの出力はCortexで直接利用できるため、CoCoやCoWorkは、そのまま信じるしかないブラックボックスなロジックではなく、すでに検証済みのロジックに基づいて推論を行えます。
Snowflakeをご利用のお客様の既存の働き方に合わせた設計
Alteryx Oneは、お客様のデータがすでに存在する環境で利用でき、現在、その環境としてSnowflakeを採用する企業が増えています。Live Queryを使用すれば、アナリストはSnowflakeデータを活用するためだけに抽出や複製を行うことなく、その場で直接操作できます。Workspace Executionは、この考え方をコンピューティングにも拡張し、Designer Desktopで構築したワークフローを、ローカルマシンや追加のインフラを使用せずにクラウド上で実行できるようにします。
たとえば、決算処理の迅速化やSnowflakeの最新データに基づく予測モデルの作成に取り組む財務部門や、FP&Aチームを考えてみましょう。従来はデータエンジニアリング部門への依頼、データの抽出、待機というプロセスを経て、ようやくスプレッドシートが届いた頃には、データがすでに古くなっているのが一般的な課題でした。
Alteryx OneをSnowflakeに直接接続すれば、アナリストはガバナンスの効いたデータに対してLive Queryを使用し、次の四半期にもチームの他のメンバーが同じ方法で再実行できる成果物を手渡せます。ダウンロードフォルダーに非公式なデータのコピーが残ることもなく、数値の出所を尋ねられた際に慌てる必要もありません。
Alteryxは長年にわたり、エンジニア以外のユーザーが、すでに多忙な技術チームの手を借りずにガバナンスの効いたデータへ直接アクセスできるようにすることで、財務、オペレーション、その他のビジネスチームにおけるこのギャップを埋めてきました。Marketplaceでの提供開始によって、その本質が変わるわけではありません。Alteryxを試すと決めてから、実際に利用を開始するまでの時間が大幅に短縮されるだけです。
よくあるご質問
これは、現在利用しているAlteryxとSnowflakeの接続方法に代わるものですか?
いいえ。既存のSnowflake接続、In-Database処理、Snowparkとの連携は、これまでどおり引き続きご利用いただけます。Marketplaceでの提供開始は、Alteryx Oneを見つけて導入するための新しい選択肢であり、すでに構築された環境を置き換えるものではありません。
Alteryx Oneを使用する際、データはSnowflakeの外部に移動しますか?
Connected Appモデルは、データを外部に移動する必要がないように設計されています。Alteryx Oneのロジックは、データ全体を抽出することなく、お客様のSnowflakeアカウント内のデータに対して実行されます。また、Live Queryは、データを移動させずに直接操作できるよう設計されています。
これはIT部門向けですか、それともビジネスユーザー向けですか?
その両方です。ビジネス部門は、ガバナンスの効いたデータをノーコードで直接扱えるようになります。一方、IT部門は、データと利用者の間に監査可能な単一のレイヤーを確保できるほか、すでに信頼しているインフラ経由で調達できます。
すでにAlteryxを利用している場合はどうなりますか?
今回の提供開始は主に、Alteryxを初めて検討するSnowflakeユーザーや、Snowflake Capacity(年間契約枠)を通じて支出を一本化したい既存のお客様に向けた新しい導入窓口です。
はじめに
Snowflakeをご利用のお客様は、本日からSnowflake MarketplaceでAlteryx Oneのページをご覧いただけます。
