DoorDash社、Alteryx Analytics Cloudで収益データの管理と精度を加速

米国最大のフードデリバリープラットフォームであるDoorDashのアイデアは、大学の授業のプロジェクトとして生まれました。後にDoorDash社の共同創業者となるスタンフォード大学の学生たちは、当時「Startup Garage」というエンジニアリングとビジネスの合同コースを受講しており、テクノロジーを活用して地元企業を支援するという共通の関心を持つ仲間として手を組むことになりました。

そして彼らは、数多くの中小企業にインタビューを行った結果、フードデリバリーが共通の課題となっていることに気づきました。共同創業者たちは、コーディングスキルを生かしてプロトタイプを作成するだけでなく、同社初のドライバーとなり、自分たちの車を使って、スタンフォード大学のキャンパスで料理を配達し始めました。今日、同社は北米の500以上の都市で数十万の加盟店舗と数百万人の顧客をサポートする規模にまで成長を遂げています。

データのメッカを管理する

物流に重点を置くテクノロジー企業であるDoorDash社の経理チームは、Alex Barr氏が「データの聖地」と呼ぶものを管理しています。Barr氏は、同社の収益データ担当シニアマネージャーであり、そのチームは、財務報告をサポートする社内データテクノロジーと財務プロセスを管理しています。「コアとなる会計、税務、財務部門では、当社の環境内で約1,000のワークフローを使用していると思います」とBarr氏は言います。

他の多くの企業と同様に、DoorDash社の会計チームも増加し、複雑化し続けるデータに対処しながら、プロセスを高速化しなければならないというプレッシャーに直面していました。あらゆる基盤となるのは、SOX法に準拠するための厳格な基準を満たすことです。「SOX法の遵守は会計組織にとって重要なだけでなく、優れた業務プロセスの基盤でもあります」（Barr氏）

クラウドで変革を加速させる

これらの要因が、Alteryx Analytics Cloudを導入し、クラウド戦略を展開するというDoorDash社の決断を後押ししました。Barr氏は、Alteryxによって、複雑で時間のかかる財務プロセスを、ノンタッチでエンドツーエンドの自動化プロセスへと変革できたと語ります。「セルフサービスによるデータ収集、詳細な財務分析の実施、取引の自動化、そしてアカウントの照合を自動的に行い、さらには正確であることを保証するなど、さまざまな業務プロセスの合理化にAlteryxが活躍しています」（Barr氏）

Alteryxの自動化機能やローコード機能により、会計士やデータアナリストは分析ワークフローを迅速に開発し、効率を大幅に改善することができます。「年間25,000時間の節約と数百万ドルのROIは達成できたのではないかと思います」（Barr氏）

こうした時間の節約により、誰もがより付加価値の高い戦略的な業務に専念できるようになったそうです。「チームに余裕が生まれ、より正確で優れた会計業務に専念してもらうことが可能になりました」（Barr氏）

DoorDash社では、シームレスな統合機能を活用して、Alteryx Analytics CloudプラットフォームをWorkatoプラットフォームと統合し、データ管理機能を飛躍的に向上させました。「Alteryx Analytics CloudからWorkatoにデータをプッシュし、Jiraチケットの作成やERPシステム内でのトランザクションの作成などを行っています」とBarr氏。この統合により、シームレスなワークフロー管理が可能となり、業務効率が大幅に向上したそうです。

会計業務はバックエンドのプロセスのように思われるかもしれませんが、Barr氏とそのチームは、DoorDashの使命である、加盟店、顧客、ドライバーへのサービス提供を支えていることを知っています。「単なる会計処理ではありません。ビジネスを成功させ、顧客のニーズに迅速に応えることでもあるのです」（Barr氏）