いいものというのは見れば分かるものです。あなたはAlteryxに出会った瞬間、その魅力に引き込まれ、無料トライアルの最初の瞬間から、長期的な関係を築く準備ができていました。今度は上司にAlteryxの魅力を説明する番です。
上司の立場に立つ
新しいソフトウェアの導入を検討する際に上司が気にかけるのは、ビジネス上のメリットがあるかどうかです。だからこそ、Alteryxのようなテクノロジーを提案する際には、具体的な成果に焦点を当てることが重要です。
たとえば、データの検索、準備、統合といった分析プロセスにおける最大のボトルネックが、自動化によってどのように効率化できるかを説明しましょう。それによって、チームが画期的なインサイトを得て、より良いビジネス成果をより早く達成できることをアピールします。これこそが、成功の方程式です。
分析能力を拡大することで、上司はどのような恩恵を受けられるでしょうか？以下のチェックリストを参考にしてみてください。
- 時間を節約できる
- データの質が向上する
- より素早く結果を獲得
- インサイトの質が向上する
- より多くの質問に答える
さらに強力な説得材料として、実際の成功事例をデータとともに紹介することが有効です。東洋エンジニアリング社（TOYO）がAlteryxを使って複雑なエンジニアリングプロセスを自動化した方法や、Fender社がAlteryxを使ってデータ分析を改善し、顧客理解を深め、需要を予測した方法など、導入企業の成功事例からピッチを始めてみましょう。
東洋エンジニアリング社は複雑な設計プロセスを自動化
日本の著名な設計・調達・建設会社である東洋エンジニアリング社は、Alteryxを使用して複雑な設計プロセスを自動化し、業務の効率や精度を大幅に向上させました。
Alteryxの導入以前は、膨大なデータベースからSQLを使ってデータを抽出・加工し、手作業でExcelを整理していたことから、時間とリソースがかかるだけでなく、人的ミスも起こりやすく、遅延やコストの増加につながっていました。
そこで東洋エンジニアリング社は、Alteryx ServerとDesignerを導入し、3DモデリングソフトとAPIで直接接続することでこれらの作業を自動化しました。その結果、手作業は85%削減され、設計生成時間は38,000時間以上短縮されました。現在では、エンジニアは複数のレポートを同時に生成できるようになり、より正確でタイムリーなデータ処理、設計品質の向上、リスクの低減を実現しています。
Fender社はデータ分析で顧客エンゲージメントを向上
ジミ・ヘンドリックスやカート・コバーンに愛用されたアイコニックなギターを製造するFender Musical Instruments Corporation (Fender) は、Alteryx、Tableau、AWSを使用して、データ分析のアプローチを刷新。これにより、顧客理解を深め、データ処理を合理化し、需要予測を行えるようになりました。
Fenderのターゲット層は多様であるだけでなく、急速に変化していることから、同社は市場をよりよく理解するために膨大なデータソースを使用した分析プロセスを構築しました。
Alteryxを複数のデータソースと統合することで、Fenderはデータ処理時間を短縮し、迅速なレポート作成とより詳細な顧客インサイトの獲得を実現しました。Alteryxの自動化機能は、Fenderがワークフローを効率的に管理し、マーケティングとサプライチェーンプロセスを最適化し、予測モデルを構築するうえで大いに役立ちました。さらに、サブスクリプションサービスに関する詳細な解約分析を行い、顧客理解を深めることが可能となり、エンゲージメント戦略が大幅に強化されました。
Alteryx の魅力をより身近に感じてもらう
TOYOとFenderの成功は特別な例ではなく、このような上司への説得に役立つ成功事例は他にも数多くあります。しかし、ここで話題を変えましょう。自社がAlteryxを導入する「前」に直面している主な課題について説明するのです。
例えば、アナリストがデータの検索、準備、統合に多くの時間を取られていることが、組織の成長を妨げているという事実に触れてみましょう。IDC社のレポートでは、データの75％は数日以内に価値を失うばかりでなく、33％の回答者は受け取ったデータを利用しておらず、70％の回答者はデータが十分に活用されていないと答えていることが明らかになっています。
そこで、新しい分析プロセスや反復的な分析プロセスに向けた、データの検索、準備、統合にどれだけの時間が費やされているかを実際に測り、Alteryxがそうした時間の節約に役立つことを実証してみましょう。既存の（しかし、なかなか見つからない）情報アセットにアクセスする際にかかる時間もこのプロセスに含めると良いでしょう。このアプローチにより、Alteryx AI Platform for Enterprise Analyticsの導入によって、どれだけ時間を節約できるか（それによって、どれだけより多くのことを達成できるか）を具体的に示すことができます。
答えづらい質問に備えておく
各タスクに費やされる時間の内訳は上司にとって衝撃的なものに違いありませんので、次から次へと浴びせられるであろう質問にも備えておきましょう。「データ収集になぜそれほどの時間がかかるのか？」「なぜ手に入れたデータを信頼できないのか？」「データの準備やブレンドに、大半の時間を割かなければならない理由は？」「1週間でたったこれだけの業務しかこなせないのか？」
これらの質問に答える際には、落ち着いて対応することが大切です。データの検索、準備、統合は簡単な仕事ではありません。まず、必要なデータが信頼できる単一のソースで提供されているかどうかを確認する術がないため、データの探索には長い時間を費やさなければなりません。そして、求めていたデータが見つかっても、さらに何時間もかけて手作業でデータを整理する必要があり、結果としてリクエストされたレポートを作成する時間や、質問に答える時間がほとんどなくなってしまうのです。しかし、そうした課題を解決する鍵、つまりAlteryx AI Platform for Enterprise Analyticsがあります。そして、その魅力を理解してもらうべく、提案を行っているのです。この1週間で、ビジネス上の問題を解決するために30時間を確保しましたが、実際にデータ分析を行うことができた時間は、そのうちの20％にあたる6時間だけでした。
2週目には、毎週行う反復的な分析を含む複数の分析タスクに取り組まなければなりませんでした。しかも、これらのプロセスは自動化されていないため、準備と統合のステップを最初からやり直す必要があります。
今週は、新たな分析を 2 件しかこなせませんでした（前の週よりも 1 件減りました）。 その原因は、定期的なレポートを作成する際に、その都度データの準備とブレンドを行う必要があり、そうしたステップに 10 時間もの時間を奪われてしまったためです。結果として、分析用に確保した時間の 3 分の 1 が準備作業に奪われてしまうこととなりました。 そして新たな悪夢が。同様のプロセスを経なければならない週次のレポートがもう 1 つあることが発覚したのです。
3週目には、繰り返しの分析を 2 回して、新しい質問に対応する時間がさらに減りました。 そして、このように反復的な分析プロセスによって、新たな課題の解決に充てるための時間が奪われ、貴重なインサイトを引き出す時間がますます少なくなっていることを痛感するのです。
Alteryxの導入によるメリットは使うたびに増していきます。新しいタスクでも効果的に時間を節約できますが、反復的な分析作業では特に大きなメリットを得ることができます。過去に解決にあたった課題が、自動化されたAlteryxワークフローとしてすでに保存されているため、準備と統合のプロセスを省き、その時間を新しい分析に費やすことができます。結果として分析スキルの大幅な向上にもつながります。つまり、手作業の繰り返しで時間を浪費するのではなく、これまで解決不可能と思われていた複雑な課題に取り組み、より高度な予測分析を行うスキルを身につけることに時間を充てられるようになります。ここまで来たら皆さんだけでなく、上司も今後の展開に期待するようになっているはずです。
利点、そして何もしないことの代償を要約
上司への大切な提案がうまくいくよう、私たちも全力で応援します。強力なインサイトを武器に、上司や経営陣の理解を得て、念願のAlteryxを手に入れましょう！上司を説得する方法を簡単におさらいしましょう。「ビフォー（導入前）」と「アフター（導入後）」の比較は大変効果的です。さらに、「上司の立場に立って」、上司の最も差し迫った目標を考えてみましょう。
Alteryxにたくさん質問を投げかけることで、より適切な質問を絞り込み、有意義なインサイトを得て、より良い意思決定を行えるようになることを上司に伝えてみても良いかもしれません。Alteryxを使えば、これまで解決不可能とされていたあらゆる課題を解決に導くことができます。提案は必ず成功すると確信しています。皆さんが高度な分析の世界で成功を収めるために、お手伝いできることを楽しみにしています！